2009年01月10日
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東京都立中央図書館・リニューアルオープン記念企画展 ~都立図書館100年の歩み~

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は通院帰りに東京都立中央図書館リニューアルオープン記念企画展 ~都立図書館100年の歩み~に寄ってきました。更に何冊か、懸案の資料に決着を付けました。

東京都立中央図書館

東京都立中央図書館は2回目 §

 東京都立中央図書館は、有栖川宮記念公園の中にあります。以前、有栖川宮記念公園を訪問した際に、ついでに入ったことがあります。その後、いくつかの気になる資料を所蔵していることが分かりましたが、図書館はリニューアル工事に入ってしまいました。しかし、それも終わって便利になったので、立ち寄らない理由はありません。

 今回は南北線の麻布十番駅から歩きました。

 途中にあった「そば処 亀屋」という店では他の客のおばあさんに話しかけられましたが、珍しい体験です。見ず知らずの他の客と世間話をするというのは、まずあり得ない体験です。しかし、とり南蛮は非常に美味しく楽しめました。

リニューアルオープン記念企画展 ~都立図書館100年の歩み~ §

 昔のヨーロッパの地図で、どのように日本が描かれてきたのかがずらりと並ぶコーナーから始まり、様々な展示がありました。正直、少しなめて見に行きましたが、かなりの質と量のある面白い展示でした。

 たかが図書館の企画展示と侮れません。国会図書館は別格としても、都立図書館も相当なハイレベルです。

懸案の資料のチェック §

環境問題資料集成 第3巻 開発政策と公共事業 §

 ネット上で検索したところでは「第4章 公共事業実施に伴う諸問題 東京都市計画河川下水道調査特別委員会「下水道36答申」(1961)」が掲載されているはずなのに、実際には載っていませんでした。空振り。

新編武蔵風土記稿 §

 下高井戸は「下高井戸宿」として記載されていたので、その部分のコピーを取ってきました。しかし、あまりに記述が少なく、泣けます。この件はまた別途。

京王電気軌道株式会社三十年史 §

 カウンターで渡されたときは感涙ものでした。しかし、内容は到底鉄道の歴史を知る資料とは言い難い内容でした。経営的な数字や話が多く、営業内容には鉄道だけでなく電灯事業、砂利事業も大きなウェイトを持って含まれます。たとえば、仙川駅付近の改良工事の詳細などは全く分かりません。このギャップは興味深いのですが、それはまた別の話題です。

 しかし、冒頭の様々な沿線名所等の写真は価値を感じました。

京王電車回顧十五年 §

 こちらは、鉄道会社によるPR冊子という感じで、自慢の歴史や沿線の名所の写真が並んでいる内容で、到底歴史的な検証に使える内容ではありません。

 ……と思いきや、とんでもない爆弾が。「下高井戸 吉田園」という写真が……。(吉は上が土)。これが具体的にどこにある何であるかは1つの重要な研究課題です。

帰りは §

 京王電車回顧十五年のコピーはいつまでも終わらず、おかしいと思ってカウンターに質問に行くと既に出来ていました。

 まだスタッフもシステムに不慣れという感じですね。

 帰りは麻布十番駅から大江戸線で帰りました。